平成30年度会長挨拶


新年度がスタートするにあたり、ご挨拶申し上げます。
平成29年度の予定をした協会事業は、皆様の協力を得て完了しました。協力に感謝し厚く御礼申し上げます。

(公財)福島県体育協会会長に就任して以降、福島県のスポーツ振興のために全力で邁進してきました。2020年東京オリンピックに向けて、競技力向上対策、子どもの体力向上のため県内の企業、個人から資金の協力を募り自主財源の確保に向けた活動を展開して支援を呼び掛けています。

 

「フェアプレー精神の涵養と徹底」を平成30年度の重点項目に挙げました。フェアプレーはすぐに身につくというものでなく常日頃からの意識付けが必要です。ただ、勝ち負けだけに固執する選手になってほしくはありません。選手自身の意識付けはもちろん、選手を取り巻く環境を整えることも重要です。選手に最も近い、指導者の存在が大きく影響すると考えています。

 

福島県のスポーツの未来の活躍を実現するために取組んでいきましょう。

各競技で普及事業が推進されている中、テニス競技では「プレイ+ステイ」を国際テニス連盟(ITF)が提唱し、「楽しくテニスをして(プレイ)、ずっとテニスに留まる(ステイ)」を目指しています。テニスは簡単で楽しく健康的なスポーツです。「サーブを打ってラリーをしてスコアを数えるスポーツ」というコンセプトは老若男女を問わずテニスを楽しむ構成です。たくさんの方とテニスで楽しみましょう。

平成29年度は「全国高等学校総合体育大会テニス競技(インターハイ)」が会津若松市で8月に開催されました。高体連テニス専門部及び会津若松市実行委員会が中心となり大会が運営され、十分な設備で大会を作り上げることができました。

強化事業は、東北総合体育大会では成年女子が5年連続の優勝を飾り、成年男子は第2位に入り、国民体育大会に出場することができました。国民体育大会の結果は、成年男子が大阪府と対戦し1回戦敗退、成年女子は第4シードとして出場し11年ぶりにベスト8に進出、第6位入賞を成し遂げることができました。成年女子として出場した藤岡希選手(福島けんしん)と橘梨子選手(日本大学)のプレーが印象に残ります。少年男子、少年女子は、共に大阪府と対戦し初戦で敗れました。ジュニア選手の底上げは、今後の課題です。

 

福島県テニス協会では、福島県中体連加盟に向けて取組んでいます。中学校部活動の実績が増えています。底辺拡大は必至の事実です。中学校の部活動は高校、社会人にもつながり、福島県のテニスの発展につながります。

良き選手を目指し、日常の挨拶、礼儀、言葉使いなどを身につけて、そして、各学校や各クラブの指導者やご父兄の皆様も、テニスを通じて人格を形成していくことに力点をおき、社会の一員として恥ずかしくないプレイヤーの育成に努めていきましょう。

 

福島県テニス協会の発展は選手と指導者とテニス愛好者の皆様が育んでいくものです。関係者に改めて心より感謝申し上げ、会長挨拶と致します。

 

 

福島県テニス協会会長 須佐 喜夫